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Posted by Miki OKUBO on  | 

多元性について/ sur la pluralité


    mouton 1

    しつこいですがまだまだ寒いんですよね。
    昨日は"La pluralité de la critique d'art à l'age contemporain"
    (「現代のアート批評の多様性」)
    というテーマをあつかった研究会に顔をだしてきました。
    パリの超中心にあるリシュリュー図書館の横の
    INHAという、すてきなたてもんです。

    oiseau 1

    聞きたかったのはアート批評の場としてのブログについての発表。
    カテゴライズが主で残念ながらそんなに充実した内容は聞けなかったので
    直接いろいろ喋ってみるほうがいいかもしれません。
    研究会のプログラムはここにあります。
    here! (site)

    lego aminals1

    一時間押していたので、一つ前の発表、
    現代アートにおける「匂い」の批評の問題は殆ど聞けました。
    匂いはアートのなかでは視覚、聴覚の次に色々なことが探求されていくでしょう。
    我々は視覚的にはだいぶ免疫をもっており、
    美しいものはもとより、ある程度ショッキングなものや
    一般的には美しくないとされるものを突きつけられることにも慣れています。
    音に関してはどうでしょう。
    音ももちろん長いことアートシーンと共にあります。
    私たちは、ノイズもそのコンセプトを理解した上でアートと見なしたりします。

    lego animals 2

    匂い。
    日本人は匂いに敏感だというのは相対的な事実だと思う。
    こんなにあらゆるタイプの消臭スプレーが売れる国はないのではないか。
    消臭スプレーだけではない、紛らわし方にもセンスが必要。
    いいにおいのはずの香水すら場合によっては嫌われる。
    時と場合と場所に適した匂いをまとうことを強いられたりする。

    アートのなかの匂いはもちろん「きき香水」(ソムリエみたいな)的な
    いいにおいを展示するような香りの展覧会みたいなものから
    時間とともに朽ちていくもの、腐食して匂いを発する生体を使用する
    バイオアートなどまで様々な可能性があるが、これらはこれまで
    本当は既に作品が包含していた要素であったにもかかわらず
    単に目隠し(鼻隠し?)されていただけのようにも思える。
    匂いの粒子は通常展示空間でコントロールできる範囲をひょいと逸脱しているために
    たとえばそれを完全防臭のガラスケースに入れるとか、隔離するとか、
    換気扇をまわし続けるとか、とにかく匂いは無視する方向でモノだけ見せられてきた。

    嗅覚ということがしきり批評で語られる日も来るだろうか。
    その際我々は嗅覚を語る言葉を発達させ、
    それまで曖昧にしか言語化されていなかった感覚を他者と共有するのだろうか。
    そのとき、その感じるものは同じでありうるのか
    それとも言葉によってデフォルメされた匂いを感じるのか。

    Pluralityとは、多元性、多様であること複数であること。
    色々なものがあるとしれば好奇心旺盛な人は魅了されるし
    それらは確かに新しい可能性の扉をひらくワクワクする希望みたいに見える。
    ただしその世界はただのるつぼではなくカオスでもなく
    これまでよりもより一層のデリカシーをもって
    感じてつながっていかなければならない世界なのだと思う。

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    Category : journal
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