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Posted by Miki OKUBO on  | 

citron/ 檸檬 livré!

    citronlivre.jpg

    日本の郵便局の配達サービスはレベルが高すぎる。
    郵便局に限らず商品の配達全般においてレベルが高すぎる。
    そんなこんなでこちらではほぼ100%文句を言っている。
    ときには名誉毀損レベルに非難しまくっている。
    ただし私が泣いてクレームしたところで社会も文化も変わらない。

    そんなわけで時間の短縮と思ってネット購入した『檸檬』(Citron)は
    翌日には届く大手通販のイメージを覆して3週間ちかくかけてのんびりやってきた。
    その間本屋で買う機会は幾度となくあったことを考えると情けなくなる。

    はるばるやってきた『檸檬』を口実にこの期に及んで文句を言う元気は既にない。
    ただただやっと読める悦びだけである。


    Une masse indéfinissable et de mauvais augure
    me comprimait sans cesse le coeur.
    Etait-ce de l'irritation ou du dégoût?
    C'était comme la nausée d'un lendemain d'ivresse,
    qui dure quand on boit du saké tous les jours.
    J'en était là.
    Ce n'était pas brillant.


    えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧
    えつけていた。
    焦躁と言おうか、嫌悪と言おうか
    ――酒を飲んだあとに宿酔があるように、
    酒を毎日飲んでいると宿酔に相当した時期がやって来る。
    それが来たのだ。
    これはちょっといけなかった。



    この小説を知ってから、レモンという果物が
    特別はっきりとした黄色に見えてきたのを覚えている。
    丸善の棚から引き出したすばらしい画集などを
    高く積み上げていってその一番上に配置されてすら
    そこにある雑多なすべての本と気詰まりな丸善の空気とを
    静かにそして絶対的に収斂させてしまうほどの
    はっきりとした紡錘形のイエロウだ。

    この小説に登場するひとつのレモンは
    私にとって永遠に特別のレモンであって
    小説にしか存在しない作り上げられたレモンである。
    私はこのレモンを見たこともないし、触ったこともない。
    においを嗅いだこともなければ、同じ色を目にしたことすらない。
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    Category : mon artiste
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