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Posted by Miki OKUBO on  | 

からだじゅういたい日もある


    からだじゅういたい日もありますよ。
    雲のうごく音と飛行機の音がちかいので
    すこしだけ開けた窓を眺めると
    いつもよりさらに低く鳩が飛んでいった。

    さきほどまでの光の多い空は
    たった二時間でこんなに湿るために十分であり
    鳩が飛んでいったよりも向こう側に見える大きな墓地には
    人影はない。

    そこの墓地は天気の良い日に訪れる人が多く
    どちらかというとよく手入れされているように見える。
    いつも、まだ水分がありそうな植物が
    赤や黄やピンクの花をつけた鉢植えなどが
    幾つかはおかれている。

    jarp1.jpg

    花が咲いたり芽が出たりするとみんな喜び
    子どもが生まれたり成長したりすると祝う
    物事が始まることを輝かしいように語り
    毎日朝が来ることを清々しく思う

    秋になって葉が落ちて冬の間茶色の木々は愛でられず
    人が死ぬことや老いていくことは悲しまれる
    何かが終わることは意味が足りないので終わりは始まりなどと言ってみたり
    夜は夜そのものでしかないはずなのに皆朝を待っている

    jarp2.jpg

    それらのことは、当たり前だが
    それらのことは、奇妙である。

    生まれることが素晴らしくて
    死ぬことが寂しいことであると
    どうして思うようになったのだろう

    芽吹いて花が咲き誇り夏に向かっていくことが
    あたかもいのちの本質であるかのように
    いったい誰におしえられたのだろう

    jarp3.jpg

    そこにあるのはおそらくただの部分であり
    はじまりもおわりもまんなかもない
    つまりすべては途中でそれゆえに差異しかない

    たとえばそこにいるネコは次にはならないし
    ゆっくりと家を造る蜘蛛は昔はヒトであった。
    花が咲くことは、枯れることといつもおなじである。
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